地域のヤマメ釣りに参加してきたら、もの凄く勉強になった
どんもっす。
本日、鳥取県鳥取市用瀬町の瀬戸川で、児童を対象としたヤマメ釣りが行われました。
瀬戸川とは用瀬町内を廻っている用水路です。
恐らく、昔はその水路が生活の要だったと思われます(炊事、洗濯とかね)。
主催は用瀬町内に住んでいる方。
お手伝いしていらっしゃる方々も用瀬町内の方々。
私は主催者の方と個人的に知り合いだったので、スタッフとして手伝ってほしいと言われ、快く手伝うことに。
しかし、当日までにいただいた情報は、用瀬でヤマメ釣りをするという情報だけ。
この辺が如何にも鳥取県民です(笑)。
自分が何やるかほとんど知らずに現地に行ったら、準備の様子からどうやら以下の3つをやるのだということを理解することができました。
・ヤマメ釣り
・ヤマメのつかみ取り
・ヤマメの塩焼き 販売
ちなみに、私に振り分けられた仕事はヤマメの塩焼き。
全然やったことなかったですが、とりあえず見様見真似で焼いてきました。
このヤマメ釣りのイベント、相当面白く、勉強にもなったので写真付きでイベントの様子をお知らせします。
※イベントとして肖像権はいただいております。
イベントの運営スタッフが準備している様子。
参加者が非常に多いので、大張り切りです。
ヤマメの塩焼きの試食。
この日は二匹500円で販売しました。
このヤマメが感動的なまでに美味しかったんです。
塩味しかついてないのに。
ご飯が滅茶苦茶欲しくなる。
この写真、なんだかわかりますか?
子供たちが、ヤマメを取り合っているんです。
ヤマメを食べたくて。
時間は朝10時ごろで、お昼にはまだ早いって時間なのに。
信じられますか?
別に、普通のヤマメです。
ただただ美味しいってだけで取り合っている。
これには本当に勉強させられました。
やはり、いつの時代も本物の味ってのは受け入れられるんですね。
子供たちの喜びようが尋常ではなかったです。
こっちはヤマメ釣りの様子。
川自体は幅が3~4m程度です。
そこに100匹以上のヤマメを放ち、エサはイクラを用意して皆で一斉につってました。
ヤマメ釣り自体は、大人の方も参加できたようです。
本日の第一号!!
釣った本人は滅茶苦茶嬉しそうでした。
ただ、この日の釣果は全体で10匹行かなかったんじゃないかな。
ヤマメ釣りって難しいんですね。
狭い川なので、視界にはうじゃうじゃいたんですけどねー。
こっちは小学生を対象にしたヤマメのつかみ取り。
一人三匹までという制限付きだったのと、つかみ取りの場所が狭かったということで、小学生の部はあっという間に終わりました。
さすがは小学生!!
今度は幼稚園児、保育園児の部。
こっちは相当苦戦してました(笑)。
多分、一匹も捕まえることができない子もいたんじゃないのかな。
そして、隠れてヤマメを食べる野球少年二人。
この子たち、ヤマメを食いたいがために、ずっとヤマメの塩焼きコーナーにいて、ヤマメ食べたい~とずっと言ってました。
運営側のおっちゃんが「10匹焼いたら一匹食べていいよ」という条件を出したら、一生懸命焼きだしました。
その姿があまりにも健気だったので、二匹買ってあげました。
周りにばれたら争奪戦になるからというので隠れて食べてます。
写真左の子はそれでも足りなかったのか、焦げてしまったやつでもいいから欲しい、とお願いしてきました。
これには本当にびっくり!!
一番最初、塩焼きをやり始めたときには子供たちは全然興味を示さなかったんです。
皆口々に「魚はあんまり好きじゃない。肉のほうが好き」と言ってました。
あー、子供らしいな、自分もそうだったなと微笑ましく話を聞いてました。
この子たちがヤマメの味をわかるにはあと10年かかるかな?と思いながら、数匹試食していただきました。
一匹食べたら、子供たちの目の色が変わりました。
この記事の最初のほうでも述べてますが、ヤマメの争奪戦が始まったんです。
本当に感動しました。ただただ、その光景が嬉しかったです。
このヤマメ、新鮮そのもので、焼き始めた段階では生きているヤマメもいました。
肉にしろ、魚にしろ、鮮度って本当に大事なんですね。
子供たちが魚嫌いになる理由、それって唐揚げなどのようなお肉との味の比較の問題ではなく、新鮮な魚を食べさせて上げることができない、供給ルートの問題であり、居住の問題であり、調理法の問題だったんですね。
要は我々大人のせいだってことです。
そのことにはっと気づかされました。
目から鱗が落ちました。
また、ヤマメのつかみ取りにしろヤマメ釣りにしろ、本当に子供たちは大はしゃぎしてました。
やはり、子供たちにとって自然と触れ合うことって重要なんですね。
今の子供たちは、ゲームしてばっかりなどという記事をよく見ますが、子供たちが単純に外で遊べる場がないってだけです。
子供たちが外で遊べるようなフィールドを用意してあげれば、子供たちは必ず外で遊びます。
今日のこのイベントを見て、そのことを確信しました。
この日の運営は資金的に見れば赤字です。
釣れなかった子にはヤマメの塩焼き二匹サービスなんてこともやってましたから。
私はこの日だけの手伝いだったので、どの程度の資金を使用していたのかは具体的には知りません。
ですが、仕入れ値と販売値からの推測してどの程度の赤字か予想はつきます。
でも、運営側の表情は本当に楽しげで、子供たちが大喜びしている姿を、皆さん目を細めて眺めてらっしゃいました。
主催の方がそのときおっしゃっていた言葉。
「鳥取には娯楽になるものが少ない。
特に田舎は子供がどんどん少なくなっていって、遊ぶ機会がどんどんなくなっている。
それは我々大人のせいであって子供たちにはなんの非もない。
だから、こういう機会をもっともっと一杯作ってあげて子供たちに喜んでもらいたい」
と。
その言葉に嘘偽りはないと確信できます。
身銭をなげうってまで、子供たちを楽しませてあげようという姿勢。
本当に勉強になりました。
今、鳥取では市民の方々が、手作りのイベントで地元住民の方々の機運を盛り上げようと必死です。
全てが全て、上手くいくということはないでしょう。
それでも、こういうイベントを企画して、とりあえずやってみて、続けることには必ず意味があるのだということを本日学びました。
本当に、今日このイベントに参加できてよかった。